ホスピタリティは、サービス業だけに限らず、多くの分野でその重要性が再認識されています。人と人との関わりの中で、相手を思いやり、心地よい環境を提供する力は、どのような職業にも必要不可欠なスキルだからです。
今回は、スポーツ分野におけるホスピタリティの可能性に触れた機会についてお話しします。
プロゴルファー宮里藍さんのトレーナーをされている方からのご依頼で、それらに関係するトレーナーの方々向けにホスピタリティセミナーを開催した経験から文章をつづっていきます。
トレーナーに学ぶ – ホスピタリティ—スポーツとサービスの交差点で
先日、プロゴルファー宮里藍さんのトレーナーを務める山本邦子さん(*Certified Athletic Trainer: A.T.C.)のご依頼を受け、京都にてトレーナー向けのホスピタリティセミナーを開催いたしました。普段はホテルマンやサービス業に携わる方々を対象にしている私ですが、今回はプロのトレーナーを対象にした異業種向けのセミナーとなりました。
ありがたいことに、時折このようにサービス業以外の業界からもセミナーの依頼をいただくことがあります。こういった機会では、ホスピタリティの基本的な理念は変えずに、そのアプローチを少し変える必要があります。今回の受講者が「様々な見地から動作教育を行うトレーナー」であることを踏まえ、理解と共感を得られるような証明的な内容にすることを心がけました。
受講者は「様々な見地から動作教育を行うトレーナー」
そのためセミナーでは「証明」をもって進めたほうが理解と共感を得られやすいのではないか思慮した上で、準備を進めていきました。
とはいえ、「証明」という言葉が堅苦しく感じられないよう、セミナーはできるだけ楽しく、受講者がホスピタリティを身近に感じられるよう工夫しました。具体的には、ホスピタリティを高次元で提供できる人とトレーナーの共通点を見出し、それを軸にセミナーを構成しました。
共通点のひとつとして、「フィードバックを基に、どのようなプロセスを作り上げるか」が挙げられます。これは、単に存在する軸をコントロールするのではなく、どのようにホスピタリティを取り入れ、実践していくかにかかっています。
結果として、参加者の熱意あふれる反応を引き出すことができ、セミナー後には「さらに学びを深めたい」と多くの方から感想をいただきました。私自身も、このセミナーが多くの関心を呼び、ホスピタリティの新たな一面を伝えることができたことに非常に満足しています。
あとがき
ホスピタリティはどの職種にも通用する、普遍的な価値です。今回のセミナーでは、スポーツの分野に携わるトレーナーたちにもその本質を感じてもらうことができました。ホスピタリティは、特定の業界に限定されるものではなく、人と人が関わるあらゆる場面で必要とされるものです。このセミナーを通じて、異業種の方々とホスピタリティの視点を共有できたことは、私にとっても新たな学びとなりました。引き続き、様々な分野でホスピタリティの可能性を広げていければと願っています。
【スポンサードリンク (Sponsored Link)】