先日、私が講師を務めるホテルスクールの授業の一環で、
ホテル視察に行ってきました。
ホテル視察は学校のカリキュラムにあるわけでなく、
また特にどこのホテルに連れて行かないといけないと決まっているわけではないので、
どこに見学に行くかなど、私の裁量で決めさせてもらっています。
せっかくなのでホテルを選ぶ際には、
プロの目から見ても注目度が高いホテルや、
元気があると思えるホテルをチョイスします。
関西圏、東京あたりの高級ホテルは、
たいていの場合、現在もホテルマンとして活躍している先輩・後輩や知人がいるので、
見学をリクエストすればたいていの場合、二つ返事で了承してもらえるのがありがたいです。
今回、70名の学生を引き連れて伺ったのは、
神戸みなと温泉蓮とラ・スイート神戸ハーバーランド。
どちらの施設も、リッツの時の元同僚と後輩が支配人クラス、管理職としての立場で頑張っているので、
これほどの大人数にもかかわらず快く見学を受け入れてくれます。
さらには学生の勉強の為ならと、しっかり説明にも長い時間を割いてくれました。
またラ・スイート神戸ハーバーランドの総支配人をされている檜山さんも、
以前より存じ上げていた方なので、
せっかくのこの機会に一時間ほどの講演もしていただけないかお願いしたところ、
それも快く引き受けてくださいました。
ホテルで働くスタッフのみならず、経営・管理部門の人たちのこういったリクエストに対するレスポンスの良さも、ホテルのサービスレベルの高さには関係していると考えています。
そういったところを含め見学の際には学生にしっかり見てもらいたいところです。
私が受け持つ学生の95%以上が、
海外から日本のホテルサービスを学びに来ている人たち。
以前は中国や韓国などからの学生が多かったのが、
最近はネパールやロシア、モンゴル、ミャンマー、タイなどからも学生が増えています。
言語も、母国語のみならず、日本語、さらには数カ国語話せるという人も多くいるため、
国際色は非常に豊かで、最近は誰がどの国の出身だったかなど、ほとんど気に留めることもありません。
そんな彼らも、もちろん自国に対する愛国心もありますが、
自国と異なった文化を柔軟に受け入れようとするまっすぐな姿勢と熱意があるためか、
日本人以上に「日本のこころ」を持っているのでは、と感じさせられることがよくあります。
見学中、熱心にホテルスタッフの説明に耳を傾けている姿に、彼らの可能性を感じ、
講師として、とても誇りに思えました。
一流のホテルマンになるために、
何が最も大切なのかをこの見学会を通して感じてくれたと信じています。
そして私が運営しているスタジオのほうにも、こういった私のホテル経験を生かして
これからも心地よい環境づくりを目指していきたいと思います。
【スポンサードリンク (Sponsored Link)】